編集

ゲームレビュー*百英雄伝

2024/12/20

 

ゲームレビュー#002 百英雄伝

Attention:ネタバレを含みます

Risingの感想から少し間が開いてしまいましたが、本編の「百英雄伝」感想を記載します。あくまで私の個人的な感想になりますので、ご了承ください。なお、ネタバレを含みます。未プレイの方はご注意ください。

総合評価 4.3

映像 4.5


映像技術の進化もあって、本拠地やフィールドの風景、水の質感などはとても綺麗だった。操作キャラクターのビジュアルはRisingの時と変わらずドット調なため、3D酔いの心配がなくて、ストレスを感じなかった。

ただし、カメラワークがオートのため、目の前に建物の柱や木が被さって操作キャラクターを見失うことがあったり、行先の方向(カーソルの向け方)が分からなくなったりしたので、そこだけ不満。

音楽 4.5


メインテーマソング「Flags of Brave」はとても良かった。特にノアとセイの一騎打ちのシーンにとても似合う音楽だった。

BGMに関しては臨場感などはあるものの、ずっと頭に残るか…と言われるとそこまでではない気がする。でも飽きを感じずに戦闘ができたからOKかな。

ストーリー 4.0


ストーリーのボリューム的には丁度良いと感じた。コンテンツとして仲間集め・本拠地システム・ミニゲームが豊富にあるため、本編はこのくらいの量で良いと思う。

無理にミニゲーム等をやらないで、大体50時間。レベル上げや金策もやりつつのんびりやったら60時間程度だと思う。中盤まではいい感じのスピード感だったが、後半が若干急ぎ足な印象を受けた。

内容としては、全体的にノアだけ周りのキャラクターとの絡みが少ない気がした。それ故に感動できる部分がなかったので、そこだけ残念かな。

セイは帝国軍、メリサはヤールナーンに馴染みがいるけど、ノアの警備隊のメンバーは後半からあまり近寄ってこなくなった印象がある。

ノアが「お人好し」の設定は良いが、ぺリエールとマールリッジの傀儡みたいな感じになっていたため、もっとノアにフォーカスしたエピソードがあっても良かったと思う。クシリ村も…焼かれるの早かったな…いや、幻水2のピリカの時もそうだったかw

なんだかノア以外の周りのキャラクターが話をどんどん進めていくので、こんなにたくさん仲間が居るのに、孤独な気分は初めてだった。

幻水2みたいに途中で投げ出しちゃうみたいな究極の選択があっても良かったのに。

「同盟軍のリーダー」ではなく「ノアという一人の人間」を仲間はみんな知るような場面が欲しかったかな…私がノアが好きだからそう思うのかもしれない。リャンちゃんとコゲンだけだよ、ノアくんのこと想ってくれるの笑

個人的には、「リャンちゃんが死んでしまったら絶望」…と思っていたが、ぺリエール嬢だったので、「あ、ぺリエールなんだ…」っていう感じだった(助けられなくてごめんね)。

キャラクターデザイン 5.0


歴代の幻想水滸伝の主人公を彷彿とさせるビジュアルで、問答無用で最高評価。
やっぱり黒髪キャラは(・∀・)イイ!!

キャラクター 4.2(キャラクターの性格/性能)


主人公のノア、セイ、メリサは概ねビジュアル通りの性格で問題無し(Risingがアレだっただけに…)。

ただし、他のキャラクターも含めた全体的な評価となると、やはり魅力が薄い。

というか、逆に変に個性を出しすぎ?獣人多くない?パーティに入れたいと思うキャラが少なかった気がする…もっと普通でえぇんやで?

因みに私の好きなキャラクターは、ノア、リオ、ユウゴ、アオイ、フォルワードだったが、使いたい好きなキャラは結構弱すぎて、雑魚モンスターの連撃食らって死ぬことも多い
なので、戦闘では好きキャラ...ではなく強キャラで固める必要も出てくるのが難点

モモとか言うおじいちゃんがチート級に強すぎるのがちょっとね…。
魔法少女優遇され過ぎ!

ゲームシステム 4.0(通常戦闘/BOSS戦闘/一騎打ち/戦争)


通常戦闘


通常戦闘については、ほぼ幻想水滸伝のシステムを踏襲しているため、おまかせのオート戦闘はもちろん、英雄協力攻撃もあり、比較的楽しかったように思う。敵の強さに関しては、序盤~中盤までが一番キツかった。後半になればレベルが上がってルーンの開放もあるため、ほぼ無双状態なはず。

BOSS戦闘


流石に連戦が多すぎる。

一騎打ち


一騎打ちに関しては…よくわからなかった。台詞で「こうげき」するか「ぼうぎょ」するかの「じゃんけんゲーム」ではあるが、あまり楽しいとは感じなかった。どちらを選んでも結局自分の体力もごっそり減らされるからか、台詞に対してどちらが正しい選択なのかよくわからなかった
ほぼイベント用に用意されていた戦闘と思われるため、あまり深く考えるようなものではなかったのかもしれない。

戦争イベント


戦争イベントに関しては、もう少し部隊の調整ができたらよかったが、戦争イベント回数も少ないうえにスタッドラーの参入もだいぶ遅かったため、楽しめたとは言い難い。編成の幅も狭かったように思う。あと、戦争イベントのテンポが悪すぎるため、やることが少ない割に時間だけがかかりすぎてかなり苦痛だった…

コンテンツ 3.8(本拠地システム/仲間集め/ミニゲーム)


本拠地システム


中盤まではストーリーを進めていると中々本拠地に帰らせてもらえず、仲間を集めるのもだいぶ後半からで、自由度が低かったように思う。本拠地の外装や発展していく育成システムは見ていて楽しかった。

仲間集め


後半に一気に仲間に入ってくるキャラもいるが、もう少し早い段階で仲間になってくれたほうが戦闘に連れていけたのにと思った。流石にリーンを仲間にするところまでは頑張れず…エンディングで仲間にしていない英雄をみたら、鳥とかドラゴニュートとか鬼?とかもはや人ではなかったのでまぁ別に仲間にしなくても良いかな…笑

エッグフットレース


エッグフットが単純に可愛くない。少し走らせたら愛着も沸くかなと思ったが。交配を1回やってみたが、エサやり等の育成が大変なので、諦めた。

料理対決


料理対決は初回の対決で2回勝負したが0点ばかりだったので、諦めた。バババ様のところでキャラクターの好み情報を覚えなきゃいけないのだと思うがゴルドウィン、ダグラス、ガルドルフ、あとよくわかんないオッサンが4人並んだ時にちょっと「この人たちの好みなんか興味ないなー」と思って面倒でやってない。

カードゲーム


デュエルスタンバイ!はやってない。
そもそもルールが飲み込めていない...。すまない。

ベーゴマ


ベイブレードはやってない。
俺のベイを育てるには至らず...。すまない。

演劇


クラークの台本集めに6時間かかった。
もう全然出ないのでどうしたらいいのかと攻略サイト見てしまった。

  1. セイの故郷のよろず屋の品揃えを一旦見る
  2. 30分経ったところで取り敢えずセーブ
  3. 再びセイの故郷のよろず屋に行く
  4. よろず屋に台本が無かったら、2.でセーブしたデータをロードする

を繰り返す…というリセマラで短時間で済むとのことだった。5回ほどリセマラして出た。流石にこの仕様は微妙すぎるので、30分間隔でキーアイテムのランダム出現はアップデートなりで改善したほうがよろしいように思う

演劇自体はキャラクターに合わせた台詞を声優さんがフルボイスで頑張ってくれたため、とても面白かった。マールリッジが良い感じに役をこなしてくれるので好きです笑

余談


全体的には楽しめました!

しかし、やっぱりストーリー終わってみると、感動的なシーンとかなかったなー…っていうのが正直な感想です。

主人公の置いてけぼり感が凄まじくて、後半になんかあるかなー...ってずっと期待していたのですが、何もなくそのまま終わってしまいました笑

でも、ラストバトルからエンディングまでの演出はとても良かったです!!

クラファンとかで色々支援してもらっての作品なわけで、金銭的な部分の負担とか多くの開発スタッフさんの苦労も大変だったと思うので、それも含めて高評価したい作品ではあります。

ちょこちょこ幻水ネタもぶち込んでいて、幻水ファンには懐かしく嬉しいゲームかもしれませんね

なんとなくですが、幻想水滸伝やったことない人の方が寧ろ楽しめるかもしれません。やったことある人は、どうしてもあのゲームと比較しちゃうのでね笑

以上!