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イラスト生成AIで遊んでみた!!

2024/12/21
イラスト関連#001 イラスト生成AIで遊んでみた!!

だいぶ世間の波に乗り遅れましたが、イラスト生成AIを使ってみたので、その感想を記載していきたいと思います。私の使用用途として、主に2Dキャラクターデザイン案の出力として使いました。

Image Creator from Designerの精度

今回使用したのは、MicrosoftのEdgeブラウザに搭載されている「Image Creator from Desiner」です。WindowsOSを使ってる方なら大半の人がMicrosoftのアカウント持ってると思うので、試しにEdgeブラウザ立ち上げて使ってみてください。

普段違うブラウザを使っている方はWindowsのスタートメニューからMicrosoft Edgeを探してみてください。

Microsoft Edge

Edgeが起動したら右側のサイドメニューバーから「+」ボタンをクリックして、さらに探す項目の「マイクロソフト」のタブを選択、表示されたアプリ一覧の中から「Image Creator from Desiner」をクリックします。

アプリ一覧の中から「Image Creator from Desiner」をクリック

Image Creator from Desinerをクリックした後、下記のような画面が表示されるので、「作成する画像の説明」と表示されているテキストボックスに文章を入れて、「作成」ボタンを押すだけです。なお、画像出力には少々お時間がかかります。

作成する画像の説明と表示されているテキストボックスに文章を入れる

Image Creator from Desinerのエンジン元…というか使っているのが「DALL-E3(ダリ・スリー)」というものらしいので、ことイラストに関しては結構良質なものがお手軽に出力できます。

私は現状、イラスト生成AIの活用方法を模索中のため、流石にいきなり有料版はキツイなーと思って、今回無料版で試しています。

「精度」といっても、OCRと違って書類から文字を読み取るわけではないのですが、自分がが頭に思い浮かべる抽象的なイメージをAIがどれだけ具現化できるのかっていうのが今回のミッションですね。

言い換えれば...どれだけAIに言葉で説明できるかってことになりそうですが...これが中々...笑

AIイラストに対する印象

因みに、私個人はAIイラストそのものに関してはあまり批判的な意見は持ち合わせておりません。というかもう世の中の法整備とか世界的なガイドライン的なものも追いつかないほど、世の中に浸透してしまっているので、今更批判したところで時代の流れを覆すことができないと思います。

っていうか、実際AIが作ったものって綺麗だしね。

著作権自体も、SNSも爆発的に普及してしまったインターネット社会ではいちいちパクリだなんだと検証するのも追いつかない時代になってきましたし…。残念なことではありますが。

で、AIイラストに批判的な人っていうのも、結局は、AIイラストを量産している人のモラル・マナーの欠如に対して怒っているわけなので、大半のクリエーターが「AI」の存在そのものに阿鼻叫喚して批判しているわけではないと思いますよ笑

しかし、自己満足で完結していれば問題なかったのですが、これが商用利用としてお金をもらうって話になるとまた違ってくるわけで。

個人商売くらいなら適当にやってろって何とも思いませんけど、コンプライアンスが厳しい昨今は、企業的には結構めんどくせー話になってくるんじゃないかなって思います。

Image Creator from Designerの出力結果

何はともあれ、実践してみましょう。

イメージ元(私の手書きイラスト)


元のイラスト

イラスト生成AIが出力したイラスト


AIイラスト

AIイラスト

入力したプロンプト

※実際は英字部分を全てカンマ(,)区切りで入力しています。

  • 性別(男性):Male
  • 年齢(30歳くらい):Around 30 years old
  • ヘアスタイル(短い髪):short hair
  • ヘアカラー(金髪):blonde hair
  • 瞳の色:eyes color  blue
  • 服装(軍服):navy uniform
  • 服の色:uniform color white
  • 制帽なし:no cap required
  • ボトムスの色:bottoms color white
  • 手袋:white globes
  • 靴(黒いブーツ):long black boots
  • 肩にかけるコート:Put a coat on one's shoulders
  • 飾緒(黄色の綱みたいなやつね):aiguillette
  • 全身絵:Full length
  • 背景(戦場):Battle filed
  • 日本刀:Hold a Japanese sword in the left hand
  • イラスト調:illustration

うーん...確かになんかそれっぽい?ものが出力されるのですが、服の色が違ったり、指定した小物がなかったりと中々思うようにはいきませんねー。

イラスト生成AIは平気で嘘をつく

ChatGPTとか日常的に使ってる人は分かると思いますけど、AIって真顔で嘘つくんですよね笑

下の絵、パッと見たらっていうか、顔だけ見たらめっちゃカッコよくないですか?w

AIイラスト

でも右手も左手も指の関節とか、ネクタイの…二重???wいや、それよりも「日本刀やばくない?www」っていう大草原レベルです。

漫画家やイラストレーターの方には申し訳ないのですが、絵を描かない人って、このような手の関節がどうとか日本刀がとか細かいところって気にしないらしいですね。ま、確かに「顔が良ければ全てよし!雰囲気さえ分かれば充分!」って思いますよね。

だって漫画やアニメの絵なんて一瞬しか見ないし。身体の作りなんていちいち気にしてない。

これがダ・ヴィンチのモナリザだったり、ルーベンスの昇天だったら目をギンギンに見開いて脳裏に焼き付けなければ!ってなるかもしれませんけども。

だからイラスト生成AIで綺麗な絵ができたら、大半の人がそれで良いと思っちゃうんですよ。絵に精通してる人が、ここ違うんだよ!って教えたところで「へーそうなんだ、ふーん。それで?」しか思いません。だからAIイラストを自分で描きました!って平気で言えてしまう人がいるのかも。

日本刀については…私、これでも居合道やってたことあるんで(二段しかもってないけど)、いやーAIパイセンが出力してくれた日本刀、ちょっといただけないと思いました、構造的にw 流石にAIパイセンは居合道やってないからねー。もうちょっと日本刀について深く学習してください。

私が持っている愛刀
これ、私の愛刀です。

まぁ、「手が下手」って言うのは…なんていうか学習している絵の大半が手を描いていないか、ごまかしているのが多いってことになってしまうので…特に多そうな美少女系の絵の方が酷いかもわからんね。

しかし、「全体的な構図」というかシチュエーション的な掴みとしては「草案」レベルで良いかなって思います。

完成品として出すのはNGでしょう。

そうなると必要になってくるのが、イラストをチェックする人ですかね。「添削」というか。あくまで「粗さがし」ではなく、手の関節・指の本数合ってるよね?とか、日本刀の長さこれで合ってるよね?とか、違和感がないってことね。

担当AIが要件を無視してひたすら推してくる絵

なんか…私の担当AIがひたすら「大佐」っぽい絵を押してくるんですけど、これ、何かに使ってほしいんですかね?

AIイラスト

AIイラスト

AIイラスト

Image Creator from Desinerは入力した構文にたいして4枚結果が返って来るのですが、4枚のうち何故か1枚「大佐」を入れてくるんですよね…

いや、だからサングラスは頭の上って「sunglasses on head」って書いてあるだろ?wなんでかけちゃうんだよ!…て思ったんですけど、もしかしたら所ジョージスタイルって日本人だけの特有なのかなって笑

そもそも、海外でサングラスかけるのってファッションとかじゃなくて、日本以上にマジで日差しが強すぎるからだもんね。サングラスないと目がやられるレベルだから。

そうなると海外在住のAIパイセンが理解できないのも仕方ない。そんなAIパイセンが「こっちの方が良いっしょ?」って代案を出してくれるのもある意味楽しみの一つかもしれません笑

細部の微調整は難しい

結局、Image Creator from Desinerでは小物とかオプションの微調整は難しいという結論に至りました。まだ触りしか使ってないので、そういう機能が別にあったら申し訳ない。

SNSとかでイラスト生成AI使ってる人が「AIだってね、微調整するのめっちゃ大変なんだよ!」って言ってる人が居ましたけど、プロンプト打って出力をひたすら繰り返すのに2,3時間かけるくらいなら、絵が描ける人は自分で手直しした方が早いかもしれない。

微調整を容易にできるAIもあるようですが、ちょっと見た感じ、あー…これは初心者にはハードルが高すぎるかなって思いました。イラスト生成AIをガチで仕事に使うのでなければ、無理に課金はしなくてよろしいかと思います。

同じ構文で何回も結果を求めると、最初よりもかけ離れた回答が出力されることもありました。それがAIなのかもしれませんけどね。

回答した答えが気に食わないんだから違うの出しましたぜってことですし。AIが感情を持ったら「おいてめー何回も同じこと聞いてくるんじゃねー!!」って怒られる未来があるかもわかりませんw

容姿だけでなく性格も指定

下記4つの画像は「お調子者:happy person」っていうキーワードを入れました。構文にキャラクターの見た目だけでなくキャラクターの性格も含めたりすると、割と表情というか目つきが変わったりするようです。

AIイラスト

AIイラスト

AIイラスト

AIイラスト

キャラクター生成は外見ももちろんですが、やはり性格や内面性を重視した個性を指定した方が「生気」が感じられますね。

しかし、AIだと中々画風が安定しないので、同じキャラを違う構図で出そうとすると全くの別人になるので、まだまだ課題は多そうです。

綺麗な絵だかこそちょっとした違いがひと際目立つって感じですかね。

キャラ固定で出せるAIって話もチラっと見かけたのですが…お金のない下級市民が気軽に扱えるレベルの話ではなさそうでした...ちゃんちゃん♪

余談

イラスト生成AI、遊んでみて面白かったです!笑

ただ、出来たものをそのまま「商用」とするにはだいぶ危険を孕んでいるようでした。同人誌とか個人レベルの商売ならまぁ自己責任でってなりますけど、やっぱり企業案件だとちょっとリスクが…際どそうですね。

ChatGPTに出力してもらったプレゼン資料をなんのチェックもせずにそのまま使う奴も、まさかまさか居ないとは思いますけど、イラスト生成AIで出力したものをそのまま使うよりは、素材やら叩き台として加工なり加筆修正なりするのが現時点の...当たり障りのないルートって感じですかねー。

まー今の日本全体がAIに関して模索中な感じはありますので、お得意な「右に倣え」でなるようにしかならんと思います。

個人的には「AI」そのものはどんどん活用したいところですね。だってみんないつまで元気で働けるなんて分からないでしょ?もしかしたら2,3年後に自分が病気になって働けなくなるかもわからない。

親の介護の必要も出てくるかもわからない。

明日死ぬかもしれない。

人の時間は有限だし、アナタだけじゃなく、アナタに関わる他人ですら家族や様々な問題を抱えているわけで。

時短できる部分は時短した方が良いに決まってますよ。

便利な世の中なんだから、使えるものは使いましょう。

以上!