編集

AIイラストをえもふりで動かす!!

2024/12/21

 

イラスト関連#004 AIイラストをえもふりで動かす!!


今回は出力したAIイラストを使って、えもふりで動かしてみたいと思います。「キャラを動かしたいけど、パーツを0から作るのは大変」「自分の絵に自信がない...」って人は参考にしてみてください。

結論から言ってしまうと、1枚のイラストから『レイヤーをコピー➡不要な部分を消去』をひたすら繰り返してパーツ分けするだけなのですが...単純かつ地道な作業であるため多少...根気がいります。普通に絵を描くより楽しくないかもしれません笑

また、瞬きや口の動きをさせるには、多少の加筆修正が必要になる部分もあります。

パーツ分け作業にフォーカスして、大まかな流れをご説明するので、慣れてきたら自分のやりやすい方法で製作していくのがよろしいかと思います。ペイントソフトの機能の違いもありますし。

ペイントソフト・ペンタブ以外は0円です。趣味で遊ぶくらいなら、無料で使えるものを選んでいきましょう。


用意するもの

  • ペイントソフト(管理人使用:Open Canvas 7)
  • ペンタブ(管理人使用:XP-PENの板タブ)
  • えもふり
  • AIイラスト(管理人使用:Microsoft Edge の Image Creator from Designer)


AIイラスト

えもふりの概要については下記の記事をご参照ください。

えもふりでイラストを動かそう | ともゆきの独り言(雑記ブログ)

えもふりでイラストを動かそう | ともゆきの独り言(雑記ブログ)

自分で描いたイラストを「えもふり」を使って動かそう!パーツ分けして、パーツデータと動作テンプレートデータを組み合わせて、簡単に絵を動かすことができます!

完成品

アップロードの容量の関係で、ちょっと短めのモーション(GIF画像)です。動いているロボ子も可愛いですねぇ~(自画自賛)。

完成品①完成品②

パーツ分け作業工程

作業時間は全体で3時間程度です。えもふりにインポート後、修正・動作確認は30分程度でしたので、やはりパーツ分けに相当な時間がかかります。演習用に使ったAIイラストがデフォルメ調だったため簡単に済みましたが、描き込みが多い洋服や髪の毛が含まれるAIイラストだと、もっともっと時間がかかるかもしれません...。

背景を消去する


自動選択ツールで背景を選択し、背景を消します。最近は写真加工ソフトでも背景が消せる機能があるようなので、それを使ってもいいかもしれません。

あと今回の作業では「背景を消す=透明化」にするということだけは覚えておいてください。手順で説明しているときは見やすいように背景色を付けていますが、実際のレイヤーは透明化しています。

背景の透明化


頭と体を分離する


背景を消去したレイヤーを複製し、頭レイヤーと体レイヤーに分けます。この時点でのレイヤー名は適当で良いです。首の部分は体側にしてください。レイヤーを分けるときに消しカスが残らないように注意してください。

頭パーツ 胴体パーツ


眉・睫毛・白目・瞳・口をパーツ分けする


頭レイヤーを複製し、それぞれ『』・『マブタ通常』・『白目通常』・『瞳通常』・『クチ』と、えもふりの命名規則に従ってレイヤー名を変更し、レイヤーを分けていきます。再度言いますが、レイヤーを分けるときに消しカスが残らないように注意してください。

白目は、睫毛や瞳で隠れている部分は自分で塗り足します。スポイトで色を取り、元の絵の部分と違和感がないようにします。

眉パーツ マブタ通常パーツ

白目通常パーツ 瞳通常パーツ

クチ通常パーツ


頭から輪郭と髪の毛を分離する


頭レイヤーを複製し、輪郭レイヤーと髪の毛レイヤーに分けます。輪郭レイヤーは『輪郭』とレイヤー名を変更しておきます。

輪郭パーツ 髪の毛パーツ

輪郭は、全て塗り潰してのっぺらぼうにします。スポイトで色を取り、元の絵の部分と違和感がないようにします。
輪郭パーツ修正後


髪の毛から前髪と後髪を分離する


髪の毛レイヤーを複製し、『前髪』・『後髪』とレイヤー名を変更し、レイヤーを分けていきます。

後髪は、輪郭や身体で隠れてしまう部分は自分で線画を加筆し塗り足します。スポイトで色を取り、元の絵の部分と違和感がないようにします。


前髪パーツ 後髪パーツ


目を閉じたときの睫毛の作成


目を閉じたときのパーツなんですが...自分で描いても良いのですが、今回は手間を省く意味で、『マブタ通常』レイヤーを複製し、位置を下げたレイヤーを用意しました。

お使いのソフトでレイヤーの描画位置を動かせるツール(私の場合は”レイヤー移動”という機能でした)があると思うのでそれを使って動かしてみてください。

輪郭やクチなどのレイヤーを表示させて、笑っているような違和感のない位置が決まったら『マブタ閉じ』とレイヤー名を変更します。

マブタ閉じパーツ


開いた口の作成


『クチ』レイヤーを複製し、位置は変えずに、開いた口を付け足しただけです。『クチ開き』としてレイヤー名を変更します。

クチ開きパーツ


体の修正

一番最初に分けた体レイヤーを複製します。今回は、胸などはの修正はしなかったで、ほぼイラストを原型のまま使っています。が、首だけ少し長めに付け足しました。『胴体』としてレイヤー名を変更します。

胴体パーツ


後工程

パーツ分けが完了したら、ほぼ8割完成です笑

あとは、えもふりの手順に従い、『トリミング枠』『原点』『首中心』『腰中心』といった動作に必要な設定レイヤーを挿入してPSD形式で保存します。

トリミング枠は自分で四角で塗りつぶすとして、原点・首中心・腰中心のレイヤーはえもふりの見本にあったレイヤーをそのままコピペして使っています(中心点の印が見やすいので...)。

インポート作業についてはえもふりの手順に従ってください。インポート後に各パーツが表示されない・表示がおかしいって場合は、恐らくゴミが残っている証拠ですので、ペイントソフトで修正してから再度インポートしましょう。


終わりに

パーツ分けは大変でしたが、案外簡単にできそうかも?って思いますよね?

私は細かい作業が苦手なので、消しちゃいけない部分を消したり、消しゴムツールだと思っていたら色ペンで塗りつぶしてしまっていたりとか、色々失敗しまくりでした...。

この勢いでアバターなんかも作れちゃうかも!?

クリエイターさんの一助となれば幸いです。

以上!